小さなチョコの大きな恋物語

『うっそーっ!!!!!!』


隣の家の窓から聞こえる悲鳴。


『うっそーじゃないわよ!あんたとっくに学校行ったのかと…』


『行ってるわけないじゃない!!ご飯食べないで私が行ったことある!?』


俺はあわててベットから飛び降り、窓から隣の家を覗いた。


「柚子!?」


不意に呼ばれた柚子はビックリした顔でこちらを向く。


『陸ちゃん!!何で!?』


何でって…


「寝坊した…」


『うそ!!私も!!』


なんだか嬉しそうな柚子。


『ってこんなこと言ってる場合じゃなーい!!』


柚子は慌ててベットから飛び出し、バタバタと降りていく。


「って俺もやべえ!!」



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