小さなチョコの大きな恋物語
事実
次の日。
不快な目覚ましに起こされた柚子の機嫌は、最悪だった。
『柚子~早くご飯食べてよ。』
下から機嫌の悪そうな母の声。
「はいはい」
どすどすと階段を下りると居間に入った。
すばやくご飯を食べて家を出る。
今日も空は青いなあ…
学校につき、机に座った。
芽衣はまだ来ていないみたいだった。
『おはよう。』
後ろからかわいらしい声。
「あ、おはよ~」
愛海がにっこり笑った。