小さなチョコの大きな恋物語

『じゃ、水川な。』


えぇぇぇぇぇ…そっちですかあ…


『水川、やってくるれるな?』


「は…はい………」


愛海がぼそっと答えた。


『じゃあ、決まり!!後自習していいぞ』


そう言ってもっちゃんは教員机の方に行き、椅子にどすっと座った。


うわーん…羨ましいよぉ…


あたしはがっくりして自習を始めた。
窓際の席だったため、風がよく当たる。


暖かい春の風が教室に吹き込んでいた。


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