小さなチョコの大きな恋物語

「ばかかよ、お前は。」


俺は軽く聞き流しながら、ゆず姉を探した。


『あの子とかかわいいんじゃねえ?』


涼が指差したのは髪がふわふわしている小柄な女の子。
その隣にゆず姉がいる。


「何であの子なわけ?」


『んーなんでだろ…』


じーっと見ていると柚子の目線がこちらに移った。


やべぇ!!


『あれ?陸ちゃん何してんの?』


見つかった…横にいた二人もこちらを向く。

ゆず姉はどんどんこちらに向かって歩いてくる。


『なんか用事?』


「えっと…」


俺は隣にいる涼に助けてオーラを出した。


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