小さなチョコの大きな恋物語

晩飯も終え、自分の部屋に帰る。
決心して兄貴の部屋のドアを軽く蹴った。


『兄貴ー入るよ』


俺は返事を待たずにドアを開いた。

慎は机の前に座り、大音量で音楽をかけていた。


『お!?お前勝手に入ってくんなよ』


びっくりした顔で俺を見る。
ノック(?)したし…


俺は音楽を止め、ベットに座った。


『兄貴が好きなのってさあ、水川愛海?』


慎はびっくりしてペンを落とした。


『何でその名前…?』


「今日、兄貴たちの教室に行ったんだよ。」


『そ…っか。』


いつも冷静な兄貴が明らかに動揺している。


< 48 / 167 >

この作品をシェア

pagetop