小さなチョコの大きな恋物語
晩飯も終え、自分の部屋に帰る。
決心して兄貴の部屋のドアを軽く蹴った。
『兄貴ー入るよ』
俺は返事を待たずにドアを開いた。
慎は机の前に座り、大音量で音楽をかけていた。
『お!?お前勝手に入ってくんなよ』
びっくりした顔で俺を見る。
ノック(?)したし…
俺は音楽を止め、ベットに座った。
『兄貴が好きなのってさあ、水川愛海?』
慎はびっくりしてペンを落とした。
『何でその名前…?』
「今日、兄貴たちの教室に行ったんだよ。」
『そ…っか。』
いつも冷静な兄貴が明らかに動揺している。