小さなチョコの大きな恋物語

俺は携帯を閉じてベットに寝っころがった。


めんどくさいし。

いろんな人からよくメアドは聞かれた。
目的はだいたい分かってる。

でもめんどくさい。
別にメールしたいとも思わないし…


― 今そんな人、いるの? ―


― ……うん… ―


あの時の会話が何度も頭の中で駆け巡る。

ゆず姉は俺のことなんて、見てない。
というより見えてない。

目線はずーっと兄貴に向いている。


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