小さなチョコの大きな恋物語

いつの間にかじめじめした6月。

この学校では6月に3年生だけ泊り込み天体観測がある。


『楽しみだね~♪』


柚子、芽衣、愛海に一人美月が加わった四人で、スクールライフを堪能していた。


「楽しみかなあ?半分めんどくさいじゃん。」


あたしはにこにこする芽衣を見てため息をついた。


『何言ってんのゆずちん♪観測実習はアピールする大チャンスだよ?』


「何のアピール?」


『好きな人へのアピールだよ!!』


美月が胸ポケットから飴を取り出してみんなに配った。


「ああ~そっちかあ。」

< 58 / 167 >

この作品をシェア

pagetop