小さなチョコの大きな恋物語
いつの間にかじめじめした6月。
この学校では6月に3年生だけ泊り込み天体観測がある。
『楽しみだね~♪』
柚子、芽衣、愛海に一人美月が加わった四人で、スクールライフを堪能していた。
「楽しみかなあ?半分めんどくさいじゃん。」
あたしはにこにこする芽衣を見てため息をついた。
『何言ってんのゆずちん♪観測実習はアピールする大チャンスだよ?』
「何のアピール?」
『好きな人へのアピールだよ!!』
美月が胸ポケットから飴を取り出してみんなに配った。
「ああ~そっちかあ。」