小さなチョコの大きな恋物語

『俺も行きたいなあ…』


陸が相変わらずあくびをしながらいった。


「陸ちゃんも3年になれたら出来るよ。」


『お前観測実習に行く前に退学になるなよ?』


『ならねーよっ』


陸はべーっと舌を出して無邪気に笑った。

陸ちゃんにはずっとこうして笑ってて欲しいなあ。


『じゃー行くな。』


「いってきま~す♪」


『ばいばーい、お土産よろしく♪』


『ばーか。』


あたしも慎も陸ちゃんも笑顔で、こんな風に過ごせるのが嬉しかった。

< 63 / 167 >

この作品をシェア

pagetop