小さなチョコの大きな恋物語
『俺も行きたいなあ…』
陸が相変わらずあくびをしながらいった。
「陸ちゃんも3年になれたら出来るよ。」
『お前観測実習に行く前に退学になるなよ?』
『ならねーよっ』
陸はべーっと舌を出して無邪気に笑った。
陸ちゃんにはずっとこうして笑ってて欲しいなあ。
『じゃー行くな。』
「いってきま~す♪」
『ばいばーい、お土産よろしく♪』
『ばーか。』
あたしも慎も陸ちゃんも笑顔で、こんな風に過ごせるのが嬉しかった。