小さなチョコの大きな恋物語
あたしが初めて彼氏が出来たのは高一のとき。
告白されて、嬉しさのあまり即OKした。


「そう言えばそうだね。」


まだ何も分からなくて
何もかもが始めてで、相手を振り回すだけで終わってしまった。


『今好きなやつとかいねえの?』


どきっとする。
そんなこと聞かれたら…
ちょっと期待するよ…


「いる…かもね?慎は?」


『俺はいるけど』


サラっと答えた慎を思わず見てしまった。


「い…いるんだ。」


『おー。まあな。』


「誰だれ?」


『それは言えねぇだろ』


慎はにやっと笑って見えかけた校門に走っていった。
< 65 / 167 >

この作品をシェア

pagetop