小さなチョコの大きな恋物語

朝の授業をこなして昼休み。


「どおしよお…」


あたしは机にうつ伏せながらつぶやいた。


『まあ…しょうがないよ。』


愛海が苦笑いする。


「だって…だって…本当に不便だよ。携帯無かったら。」


『ま、そーだね。テレビ見れないし。電話できないし。メールできないし?』


「はあ…」


『持ってきてもらったら?』


美月が思いついたように言った。


「へ!?」


『陸くんにさ。』

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