小さなチョコの大きな恋物語
6時30分に配られる夕食も食べ終わり、みんな屋上に向かった。
「じゃあ、愛海、いく?」
『うん!!』
あたしと愛海は人ごみから外れ、裏門に向かった。
『あ!!ゆず姉!!』
陸はもうすでに裏門に来ていた。
「あ、ごめんね…」
あたしは内側から裏門を開けた。
『ほい。ってか俺パシリかよー』
「そんなこと言わないでさ」
あたしはいつものように陸ちゃんのあたまをなでなでしようとする。
『ったく…なでなですんなっ!!』
陸はすっと頭をよけると、後ろにいた愛海に気がついた。
『ゆず姉…あの人誰?』
「愛海だよ、愛海!!」
『ああ…』