小さなチョコの大きな恋物語

二人で笑いながら、いろんな話をした。

さっきの慎の行動のことは
頭の隅のどっかに行ってしまっていた。

愛海にすごーく優しくて、あたしと陸ちゃんのことなんか忘れてるみたいに。
なんとなく、慎の気持ちが分かった瞬間だった。

陸ちゃんが今となりにいてくれて
少し救われた気がする。


『ゆず姉の好きな人ってさあ』


「ん??」


『兄貴?』


「えっ」


陸ちゃんの言葉に思わず驚いてしまう。


「急になんで?」


『そうかなあーって思って…』


「そっかあ。」

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