小さなチョコの大きな恋物語

『星、綺麗。』


「そうだね。」


『俺ってさ、いつからゆず姉って呼んでたっけ。』


あたしは真剣に考えた。


「いつだろうね…?小さい頃だから覚えてないよ」


『そっか…そろそろゆず姉って呼ぶのやめよっか。』


「え?」


『俺も柚子って呼ぶ。』


「え…」


『だって高一にもなってゆず姉っておかしい。兄弟でもないし』


「それもそうだね…」


『じゃあそういうことで。』


陸はジャングルジムから大ジャンプして地面に着地した。

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