小さなチョコの大きな恋物語
『そろそろ帰ったほうがいいんじゃねえ?』
あたしはジャングルジムから降りながら陸ちゃんに届けてもらった携帯を開いて時間を見る。
「げっ8時だし…みんな教室戻ってるよー…」
『送っていってあげるよ、校舎までだけど。』
「あはは、ありがとう。」
2人で笑いながら、校舎の入り口まで歩いていった。
「じゃあね。今日はありがとう。」
『いいよ♪じゃあね、柚子!!』
陸は無邪気に笑って裏門へ走っていった。