小さなチョコの大きな恋物語
二人でそっと和室を抜け出し、トイレに行った。
『今日さあ、何であんなに遅く帰ってきたの?』
「え…?」
『吐きなさい。』
芽衣がにやっと笑ってから真剣な顔になる。
「陸ちゃんと星見てたの。」
『陸くんと?何で?』
「見たいって言うから…」
『詳しく話してよ♪』
あたしは今日あったことを全部芽衣に言うことにした。
こんなにはっきり全部いえるのは芽衣だけなんだ。
『そっか…なんかね、慎くんと愛海怪しい雰囲気だったんだよね』
「どんなかんじ?」
『帰ってきたとき柚子がいなかったからあれ?って思ったんだけど…なんか、慎くんすごく優しそうでさ、愛海はすごく残念って顔してたから何があったのかなって思って。』
「そっか…」
『ハッキリ言っていい?』
「うん。」