小さなチョコの大きな恋物語

呼び止める女の子たちを放って涼と廊下に出た。


『モテる男の子は辛いね~♪』


涼がにやにやしながら俺をつつく。


「うっせ~よ!!もてなくていーから。」


俺はため息をついて靴箱に向かった。

モテなくていいよ
一人の女の子に好かれれば。


『あれれ?これはお呼び出しじゃないですか?』


俺より早く靴箱に行った涼が靴箱の中から小さな手紙を取り出した。

ええ…もう帰らせて…


『読んでやろーか?』


「いいよ。その子に悪いだろ。」


俺は手紙をひょいっと取ると、手紙をあけて読んだ。


"陸くんへ
 言いたいことがあるので
 放課後屋上で待ってます。"


定番の屋上…


< 91 / 167 >

この作品をシェア

pagetop