小さなチョコの大きな恋物語

『陸くんも大変だね~♪?先帰ってよ~かあ?待ってよ~かあ?』


「どっちでもして」


俺はため息をついて上靴を履きなおした。
涼も上靴を履きなおしているということは…ついてくるのか…


『陸ってさあ。呼び出し絶対行くよなあ。何で?』


「何で?って…」


何でってそりゃあ


「相手がかわいそうじゃん。行かなかったら。」


『どーせ振るんだからかわいそうも糞もねーだろ』


「聞いて、断るほうが向こうにとったらいいだろ。」


『おっ大人発言~♪』


涼は携帯をピコピコいじった。

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