小さなチョコの大きな恋物語
あたしは切れた携帯を切って、その場に立ち止まった。
どうしたんだろ…
待っててって言われたし、一応待ってようか…
その辺にあるベンチに座って学校を眺めた。
あと半年したら卒業かあ~…
『ねえ、橘柚子さんだよね?』
反射的に振り向くと、いかにもギャルっぽい子が立っていた。
スカートが短くて髪はくるくる巻いている。
芽衣のキツイバージョンのようだ。
「そうだけど…」
『あたし三年四組の天川美紀っていうんだけど。』
「あ…そうなんだ。」
『ちょっと時間ある?』