ジルとの対話
「僕は君の本とは仲良しだよ。いつも心の中で君の本と語り合ってた。」

ステラは笑い、フランツを抱き留めた。
「滝のある丘の家よあなたの家は、そこに行きましょう。私はあなたの家が大好きなの。」

「本当かいステラ。」

フランツが歓喜の声を上げた。

「本当よ、私の本の知り合いですもの。本棚の本に、あなたの滝の中にある家を教えてもらった事があるわ。」

ステラが微笑みを絶やさず言い続けた。
「僕のことも話してた?昨日、滝の中で泳いだこと。」

ステラはぎこちない笑顔で、悩んだ。

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