【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参





「じゃ、出発するよ」





 湊さんが




 アクセルを踏んだ。





 ギャギャギャギャギャッ!




 タイヤが悲鳴を上げる。





 荒削りな運転は




 瑛太さんに似ているなぁ。






 なんて思いながら




 私は奏太さんの横顔を見た。





 その顔は





 いつになく真剣で



 険しい顔だった。





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