【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参




 なかなか鋭いな。






「じゃあ、わかった。




 つれてくる」






 俺は部屋を出た。




 花蓮が廊下の長椅子に腰かけて




 まだ泣いていた。






「花蓮、瑛太が会いたいって」






 俺の言葉に




 花蓮は弾かれたように立ち上がった。






「ほんと!?」





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