【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参





 俺は花蓮の額を小突いた。





「だっ!」




 花蓮がそっくり返る。





「ははは…」






 親父が笑った。







 空には




 朱い月が輝いていた。






 これから訪れる不幸を




 教えるかのように。





 
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