【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参
「そ、それは困ります!」
慌てて奏太さんにしがみついたとこで
バイクが発進した。
どのくらい乗ってたかわからない。
少なくとも、まだ乱舞のアジトの周辺にはたどり着いていなかった。
不意に奏太さんのポケットに入れられたスマホが鳴った。
「花蓮、俺の代わりに出てくれねぇか」
言われて私は奏太さんのスマホを掴んだ。
急いで電話に出る。
「はい、奏太さんの携帯です!」
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