【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参






 俺たちは…すごい偶然の中で巡り合えたんだ…。それって、すごい奇跡だよな。





 俺と花蓮が結ばれたのは、七帆が花蓮を捨てたおかげだ。





 …もしそうじゃないとしたって俺はそうだと信じたい。






「…だね…」




 花蓮はそのまま、俺の方に倒れこんできた。




 俺はナイフを掴み、引っこ抜くと、投げ捨てた。





 キンッ。





 ナイフがコンクリートの上に落ちて、甲高い音を奏でた。






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