【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参





「…奏、太さん」




 私は目を開けた。




「ごめん、マジで俺のせい!」




 龍太さんが私の右手を握って。




「こら、龍太!人の女に何しやがる!?」




 龍太さんの頭を奏太さんが力一杯殴った。




「あぎゃぁああっ!何すんだ、奏太!花蓮ちゃん、暴力はいけないよね!?」




 龍太さんが、頭を擦りながら。暴走族らしくない、言い方だ。




「テメッ…暴走族のくせに今更何を…っ!」




 
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