【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参




 て、今はどうでもいいよ、そんなこと!



「…なんか言ってよ!それとも、何!?皆にとって、仲間の死は日常茶飯事なわけ!?」




 私がヒステリックに叫ぶと、奏太さんが私の頭を抱き寄せた。



 ぐぇ、首締まる!




「にゃにをっ!」


「仲間の死が日常茶飯事だぁ?ンな訳あるかよ」




 奏太さんが、私の耳元で囁く。




「じゃあ、なんでそんな平気な顔してられるの…?」





 私が聞くと、奏太さんが湊さんを見た。




「…もう隠せなさそうだね」



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