【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参


 理紗SIDE



「なぁ、花蓮ちゃん、寝てたりしないかなぁ?」



 私の隣で、海斗が情けない声を出した。


 これで紅王の幹部がよく務まるわね。




「大丈夫よ。さっき、龍太くんからメールもらったから。起きてるって」



 私が言うと、



「オマエ、浮気してないだろうな!?」



 海斗がドスの聞いた声で。


 

 浮気してたのは、そっちでしょうが!



 海斗は少し前に百合って人と仲良かったんだ。本人は否定してるけど、キスしてるとこ見たって噂もある。




< 266 / 321 >

この作品をシェア

pagetop