【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参





「海斗が花買うって言うから!」



「オマエの支度に時間かかったんだろ!」



「しかも花選ぶのに十分かかるからっ!」




 私が言うと、海斗が小さくなった。




「はははっ、海斗、理紗ちゃんの前では弱いな」




 奏太くんが、最近よく笑う。



 前までは笑わなかったのに。




 これも花蓮の影響かな。




「なんか、夫婦漫才やっても食ってけるんじゃないか」



 奏太くんはそう言って、携帯を出した。



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