【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参



 すると、奏太さんが顔を真っ赤にした。


「べっ、別に手を強く握りたいとかそんなんじゃ、ないからな!」


 叫びながら、奏太さんは私の手を放す。


「とりあえず、俺が遅刻するから急げよ」



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 学校に着くと、理紗が抱き着いてきた。


「アンタとは、今日でお別れだね」


 理紗は、東北の大学に通うんだって。


 私は大学に行かないから、理紗とはお別れ。


 親友とのお別れは、ショックだよ〰〰。



「海斗と仲良くね!」


 理紗が東北に行くからって、海斗も東北の大学を受験したんだよ。



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