【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参



 校長先生の長々した話を聞かされ、在校生の送辞、卒業生の答辞、それから卒業証書授与よ、まぁ長ったらしい式が三時間半続いた。


 本当に暇だった。だって、めんどくさいじゃん、こういうの。


 卒業式後は、最後のホームルームをした。

 
 鬼塚先生、とあだ名のついた先生が泣いた。


 リアルに鬼の目にも涙。



 教室を出て、門まで行くと、見覚えのあるバイクが停まっていた。


「お、花蓮!」


 奏太さんだった。



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