【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参



「終わったか」


「うん」



 私は奏太さんに駆け寄った。


 奏太さんがヘルメットを渡してくれる。


 ヘルメットをかぶって、バイクに乗ると、奏太さんがバイクを発進させた。


「どうだったか?」

「うん、普通だったよ」


「普通?」


「うん。面白くもないし、かと言って、つまらなかったわけでもないし」


「…同感だな」



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