【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参




 一年前よりも




「花蓮、あっち行こう」




 笑顔が――ていうか喜怒哀楽が




 はっきりしてきたっていうか…。





 そういうのが識別できるくらい



 一緒にいた時間が長いってことかな。





「ほら、花蓮」




 奏太さんが私の手を引いた。





「これは



 お前のためのパーティなんだからな。


 お前が楽しんでくれないと」





 奏太さんは立ち止まって



 私の頬を引っ張った。




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