【完】三つ子のヤクザと狼娘 巻ノ参




「そこにいるのは、誰!?」




 緊張で震える




 女の人の声。




 クレセント錠の外れる音。






 窓が開いたらしい。





 まだ熱気の残った



 ぬるい風が僕の頬を撫でる。






「瑛太さん、大丈夫ですか!?」





 声の主は




 看護婦さん。





「布団が切れてる」




 後ろにいた看護婦さんが



 窓を睨みつけた。





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