魅惑のくちびる
マンションについて真っ先にシャワールームへ向かうと、潮がかわいてベタベタしている、身体を一気に洗い流した。
今日は泊まる予定じゃなかったから当然、着替えなんて無くて、湯上がり後は瞬のトランクスとパジャマの上着を借りて身につけた。
「なんか……変なのー!」
下半身の慣れない感覚に、頬の温度がみるみるあがってゆくのがわかる。
「そう? ホットパンツみたいでかわいいよ。
それとも、何も履かない方がいいってことなら、オレは止めないけど。」
「もう……エッチ!
汚れた服……洗濯機、回してくる!」
恥ずかしくて逃げ出したものの、洗濯機の操作はそれほど時間がかかるわけでもなくて、水に濡れた手で少し頬の火照りをさますと瞬の元へ戻った。