魅惑のくちびる
「そんなの……また買えばいいさ。
もしなかったら、もっと違うものを見つけてくる。
オレの過去の曲がった想いが無くなったと思えば、逆にすっきりするかもよ。」
わたしは、雅城の前向きなところが好きなんだ。
くよくよするのを責めたりせずにいてくれるから、こっちも明るく気持ちを切り替えることができる。
無くしたら、また築けばいい。
足りなかったら補えばいい。
余分なら削ればいい。
一人でできないなら……二人で、すればいいんだ。
……そうやって、お互いを支え合える相手でありたい。