巫女と王子と精霊の本


《白の結末》


竜が現れた時、王子は勇敢に戦いますが王子は傷を負ってしまいます。
そこに竜の血をひくマヌラ族の少女があらわれます。

少女は力の暴走を恐れていたゆえに勇気が出せずにいましたが、戦う王子の姿を見て立ち上がり、竜を鎮める為に歌を奏でます。

少女もまた、王子に助けられた一人でした。

こうして、竜は鎮まり、カイン国とマニル国は竜と共存する道を選んだのです。



「これが……白の結末……。でも、エルシスが怪我をする未来は変わってない……」


でも…そんなの嫌……


「未来は…変えられる…。どんな未来だって、変えてみせる」


光輝く本を見つめて強く心に言い聞かせる。



「…鈴奈!!」


と、そこに息を切らしたエルシスがいた。



「……エルシス……?」


そんな必死そうな顔して、どうしたんだろう…?





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