巫女と王子と精霊の本
―――――――――――――――――
――――――――――――
―――――――
外に出てみると、アルサティアに行く前の普通の世界が広がっている。
これが、普通なんだよね………
私は、この世界で生きてた………
でも何故だろう、私にとってはこの世界より、たった3ヶ月しかいなかったあの世界のほうが懐かしく思える。
ここにいることが違和感でしかない。
少し歩いていくと、学校の校門が見えてきた。
ここが、私の通ってるであろう学校………
「編入試験の時以来だし、クラスとかわかんないよー…」
本当、どうしよう!!
とりあえず入ってみるしか!!
意気込んで校門をくぐろうとしたとき、誰かに肩を叩かれた。
「??」
振り向くと、茶髪でボブの髪型をした女の子が立っていた。
「鈴奈、おはよう!!」
「え?あ、お、おはよう?」
突然の挨拶に驚き疑問形になってしまった。
というか、誰っ!?
同じ制服きてるから、もしかしてクラスメートとか!?