最愛。
あれは、誰だろう。

さっき一人だったときの様子とは違う。

その人とは、なんだかすごく親しそうな雰囲気。

無口そうな山城くんがすっごくしゃべってる気がするし。

「ねぇねぇ!!

隣の人も、結構かっこいいよっ!!」

……高校生活始まってすぐ。

志織についてわかったことは、きっとめんくいだってこと。

「志織さぁ、ほんとめんくいだよねー。」

ついついあきれてしまう。

「まぁまぁ、いいじゃんそこはっ!!

それよりさぁ、授業、始まりそう!!」

「もぉ、話変えないでよ!!

まっ、いいよ何でも。授業行こっか。」

山城くんの謎はすごく気になるまま、とりあえずあたしたちは授業を受けることにした。
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