千年かけて恋をしました
「久道様・・・?」
如月が俺を呼ぶ。
「俺の両親は
交通事故とか そんなんで
死んだんじゃなかったんだ・・・。」
「・・・?」
「母さんは がんだった。
そんで・・・俺と父さんを置いて
先に死んだ。
その後を・・・父さんは追ってった。
千年前の 久道みたいに・・・。」
「・・・。」
「如月・・・。
お前 すげーよ。
愛する人のために 死ねるなんて。
俺は・・・できなかったんだ・・・。」