千年かけて恋をしました
「お姉様。落ち着いてください。
最後までお聞きになってください。
私は嘘など付きません。
それに久道様は
記憶がないのでございます。
私が愛を確かめても
覚えていらっしゃらないのでございます。
ですから・・・。」
「・・・すまない。ついカッとなって。」
お姉さんは きっと
妹のことが大事でたまらないんだろう。
だから俺のことが許せずにいる。
・・・俺はそう思った。
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