MagicianS

その小さな小さな身体には、おびただしい数の傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷、傷。



背中全体が紫色に変色し、ところどころで赤黒く膿んでいる。


擦り傷、切り傷、打撲跡など、とにかく酷かった。


すぐに治してあげたかったがマーレの魔力はもう殆ど残っていなかった。


とりあえず身体は優しく拭くだけにし、身体には染みないように魔法で薄い膜をはって頭を洗った。


魔力を使い切り、マーレはとても疲れていたが、この子が背負っていたものに比べればなんでもないのだろう。


小さい子はさっぱりした顔で笑顔を浮かべた。


その笑顔は、今とても辛い。


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