帰宅部にお任せを
これ、絶対たんこぶになっちゃうって。
こんなひどいことをするのは、ただ一人のはず。
「楓!」
楓を睨みつけると、彼は微笑みこう言った。
「真希には俺達がいるだろ」
「!!」
楓の言葉にびっくりして、これでもかってくらい、目を見開いた。
だって楓がこんなことを言ってくれるって。
ね?
「…気持ち悪い」
「オイこら」
…そっか!
わたしにも、いるじゃん。
心を許しあえる仲間という存在が。
楓、廉、颯、曽良、十夜。
何だかんだ言ってわたしは彼らが大好きで。
彼らと帰宅部が、わたしにとって一番心地のよい居場所なんだ。
「んふふっ」
「「「「「気持ち悪い」」」」」
「…!?」
---第二話 主と下僕にさようなら[END]