帰宅部にお任せを
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ガタン!という大きな音。
それは、扉が壊れるんじゃないかと思う程の荒々しさだった。
ただでさえ古いのにやめてよねー。
なんて、お互いを注意し合ってる毎日。
だけど、今日は誰もその言葉を発さなかった。
もちろんわたしも―…。
「文句あんのかよてめーら!!!」
扉を壊しそうになった本人、あの手紙の依頼を終えてきたばかりの颯はわたし達を鋭い目つきで見渡した。
目は怖くて合わせられなかったけど、横目で見るとそれは尋常じゃなかった。
イってる。
普段から怖いという印象を与えがちな颯は、キレるとさらにやばくなる。
いつも冗談半分で言葉を発するのに、ハイになると全てが本気になるところがもっと怖い。
以前にも他校の生徒との問題を起こしたりしていたから、初めてではない。
こういう時は下手に刺激は与えずに、そっとしておくといい。
皆、わかっている。