帰宅部にお任せを
「ユマったら、最高!」
「おもしろー」
お昼の食堂には、賑やかな声が響き渡る。
その輪の中心に座る人物は生徒会長、原田ユマだった。
輪の中心で楽しそうに談笑する彼女。
…おかしい。
彼女は颯による復讐にあったはず。
それなのに―…
何故、彼女は笑っていられる?
気づけば足は彼女に向いていた。
人をかき分けて、輪の中心を目指す。
周りは何だなんだと、いきなり入ってきたわたしを迷惑がった。
やがて、彼女の前へ立った。
「あら、どうしたの?」
彼女はその綺麗な容姿をわたしに向けた。
そこでハッと意識が戻り、自分のしでかした事を知る。
「こ、こんにちは」
どうしよう。