風が吹く街
去年の暮れのこと。
父が具合が悪いと訴えたので、家族で病院へいった。
風邪ひとつひいたことのない父。
そのときばかりはとても辛そうで、
みんな心配でついていったのだ。
その晩は入院することになり、翌日の朝検査が行われた。
私は不安に押し潰されそうだった。
考え出すときりがなくて、一睡もできなかった。
夕方、検査の結果を聞くため、みんなで先生のところへいった。
"どうか何でもありませんように"
みんな祈っていた。
でも神様は助けてくれなかった。
"お父さんは末期の肺癌です"
そう聞いて、私は涙も出なかった。
こないだまで元気だった父を知ってるから、とてもじゃないけど信じられなかったのだ。
父が具合が悪いと訴えたので、家族で病院へいった。
風邪ひとつひいたことのない父。
そのときばかりはとても辛そうで、
みんな心配でついていったのだ。
その晩は入院することになり、翌日の朝検査が行われた。
私は不安に押し潰されそうだった。
考え出すときりがなくて、一睡もできなかった。
夕方、検査の結果を聞くため、みんなで先生のところへいった。
"どうか何でもありませんように"
みんな祈っていた。
でも神様は助けてくれなかった。
"お父さんは末期の肺癌です"
そう聞いて、私は涙も出なかった。
こないだまで元気だった父を知ってるから、とてもじゃないけど信じられなかったのだ。