俺は今日も自転車の君に恋をする




「じゃあ明日、俺も亜紀先輩のケータイ一緒に探しますから」




「はーい」




だるそうに答えた亜紀先輩。





それからは他愛もない話をしていたら、あの分かれ道の場所に戻っていた。





「おー、戻ってこれたぁ。みな、すごいねー」




「たまたまですよ」





本当、たまたま。





ただまっすぐに歩いていたつもりだった。




「あ、亜紀先輩。湖ありますよ」




「え、見たい!!」




俺は湖のほうにむかった。







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