俺は今日も自転車の君に恋をする




「よし、亜紀ちゃんはこれでよしっと。はい、次。桜木くん」




「え?俺ですか?」




俺は首をかしげた。




俺、別にどこもけがしてないのに…。




「そうよー。あなた、腕切れてるじゃない」




俺は腕をみると、たしかに切れていた。




あ、亜紀先輩探してたときにどっかの枝かなんかで切れたんだっけ。




俺はけがしていることを意識すると急に傷口が痛み出した。




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