俺は今日も自転車の君に恋をする
次の日、やっぱり捻挫している亜紀先輩を足場が不安定なところに行かせられないと思い、亜紀先輩は陽太に任せて、俺だけで亜紀先輩のケータイを探した。
案外、入ってすぐのところにあったからすんなりと見つけられた。
ロッジに戻って亜紀先輩にケータイを返した。
「みな、ありがと」
ニコッて笑った亜紀先輩の笑顔にキュンときた。
そのあとは何事もなく勉強合宿を終えて(陽太と亜紀先輩で俺のことはまだ取り合いをしていたけど)
その1ヶ月後、体育祭のシーズンがやってきた。