俺は今日も自転車の君に恋をする
俺と陽太はサッカーから抜け出して、亜紀先輩に近づいた。
「陽太もみなもサッカーなの?」
「おー」
「そうですよ!」
「ちゃんとやってるじゃん!えらいえらいー」
そういって亜紀先輩は背伸びをしてわしゃわしゃと俺と陽太の頭をなでた。
「やめろって」
陽太はすぐに手をふりはらったけど、俺は特になにもしなかった。
だって、うれしいし。
なんだか犬になったような気分。
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