俺は今日も自転車の君に恋をする
「きゃー!!亜紀ー!!」
「亜紀せんぱーい!!」
などなどと女子からの黄色い声援が半端ない。
「まぁ、湊…。亜紀より男前になるのは難しいだろうけど…がんばれ」
「おー…」
俺はしょんぼりしながら亜紀先輩を見ていた。
―――。
結果、亜紀先輩たちのクラスが勝利。
まぁ、亜紀先輩の活躍だけで勝ったって感じだったけど。
「亜紀先輩!これ、もらってください!」
……。
さっきからこんな声がやまない。
そして亜紀先輩のまわりは女子だらけ。
亜紀先輩…。
どんだけ男前になれば気が済むんですか…。